人口が増える都市ランキング2030・2050【全国市区町村】
最終更新:2026-06-07 / 出典:社人研「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」・総務省「国勢調査」
日本の総人口は減少局面にありますが、すべての地域が縮小するわけではありません。 国立社会保障・人口問題研究所(社人研/IPSS)の将来推計によれば、全国1916の市区町村のうち、 2020年比で2030年に人口が増えるのは約188自治体、2050年でも増え続けるのは約107自治体に絞られます。 本記事では「これから人口が増える街」を2030年・2050年の2つの時点でランキング化し、 増加の背景と注意点をデータで解説します。
結論:増える街は「都心」と「都市近郊ベッドタウン」
- 2030年に最も増えるのは千葉県流山市(2020年199,960人 → 2030年225,466人、+12.8%)。
- 2050年まで見ても増加トップは東京都中央区(2020年169,318人 → 2050年210,897人、+24.6%)。
- 増える自治体は全国の約6%(2050年時点)と希少。多くは首都圏・大都市圏に集中しています。
2030年に人口が増える都市ランキング(トップ30)
2020年の国勢調査人口を基準に、2030年推計人口の増加率が大きい順に並べたランキングです。 市区町村名をクリックすると、人口ピラミッドや2050年までの推移グラフを確認できます。
| 順位 | 市区町村 | 2020年 | 2030年 | 増加率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 千葉県 流山市 | 199,960 | 225,466 | ▲ +12.8% |
| 2 | 東京都 中央区 | 169,318 | 190,062 | ▲ +12.3% |
| 3 | 大阪府 大阪市中央区 | 103,779 | 116,290 | ▲ +12.1% |
| 4 | 千葉県 印西市 | 102,651 | 113,660 | ▲ +10.7% |
| 5 | 東京都 千代田区 | 66,758 | 73,265 | ▲ +9.7% |
| 6 | 埼玉県 さいたま市緑区 | 128,399 | 140,195 | ▲ +9.2% |
| 7 | 大阪府 大阪市西区 | 105,891 | 115,589 | ▲ +9.2% |
| 8 | 大阪府 大阪市北区 | 139,502 | 152,286 | ▲ +9.2% |
| 9 | 沖縄県 中城村 | 22,173 | 24,122 | ▲ +8.8% |
| 10 | 東京都 港区 | 260,851 | 283,075 | ▲ +8.5% |
| 11 | 大阪府 大阪市天王寺区 | 82,216 | 88,844 | ▲ +8.1% |
| 12 | 東京都 台東区 | 211,779 | 228,076 | ▲ +7.7% |
| 13 | 東京都 文京区 | 240,297 | 258,335 | ▲ +7.5% |
| 14 | 東京都 江東区 | 524,547 | 563,118 | ▲ +7.4% |
| 15 | 愛知県 長久手市 | 60,112 | 64,419 | ▲ +7.2% |
| 16 | 沖縄県 与那原町 | 19,705 | 21,080 | ▲ +7.0% |
| 17 | 茨城県 つくば市 | 241,785 | 258,539 | ▲ +6.9% |
| 18 | 沖縄県 八重瀬町 | 30,958 | 33,090 | ▲ +6.9% |
| 19 | 熊本県 菊陽町 | 43,376 | 46,307 | ▲ +6.8% |
| 20 | 神奈川県 横浜市西区 | 104,917 | 111,884 | ▲ +6.6% |
| 21 | 茨城県 つくばみらい市 | 49,898 | 53,080 | ▲ +6.4% |
| 22 | 大阪府 大阪市福島区 | 79,397 | 84,393 | ▲ +6.3% |
| 23 | 茨城県 守谷市 | 68,426 | 72,593 | ▲ +6.1% |
| 24 | 大阪府 大阪市浪速区 | 75,628 | 80,221 | ▲ +6.1% |
| 25 | 東京都 稲城市 | 93,171 | 98,447 | ▲ +5.7% |
| 26 | 福岡県 福津市 | 67,141 | 70,965 | ▲ +5.7% |
| 27 | 埼玉県 滑川町 | 19,682 | 20,785 | ▲ +5.6% |
| 28 | 埼玉県 さいたま市西区 | 93,512 | 98,659 | ▲ +5.5% |
| 29 | 山梨県 昭和町 | 20,916 | 22,046 | ▲ +5.4% |
| 30 | 北海道 札幌市中央区 | 248,840 | 261,989 | ▲ +5.3% |
※2020年比で増加が見込まれる自治体は全国で188件。上位30件を表示。
2050年に人口が増える都市ランキング(トップ30)
推計の最終年である2050年時点でも、2020年を上回る人口を維持・拡大する見込みの市区町村です。 30年スパンで増え続ける自治体は、短期的な増加組よりさらに限られます。
| 順位 | 市区町村 | 2020年 | 2050年 | 増加率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 中央区 | 169,318 | 210,897 | ▲ +24.6% |
| 2 | 千葉県 流山市 | 199,960 | 241,539 | ▲ +20.8% |
| 3 | 東京都 港区 | 260,851 | 312,556 | ▲ +19.8% |
| 4 | 東京都 千代田区 | 66,758 | 79,828 | ▲ +19.6% |
| 5 | 沖縄県 中城村 | 22,173 | 26,102 | ▲ +17.7% |
| 6 | 千葉県 印西市 | 102,651 | 119,819 | ▲ +16.7% |
| 7 | 東京都 台東区 | 211,779 | 244,549 | ▲ +15.5% |
| 8 | 埼玉県 さいたま市緑区 | 128,399 | 145,265 | ▲ +13.1% |
| 9 | 茨城県 つくばみらい市 | 49,898 | 56,376 | ▲ +13.0% |
| 10 | 東京都 文京区 | 240,297 | 271,626 | ▲ +13.0% |
| 11 | 東京都 江東区 | 524,547 | 592,669 | ▲ +13.0% |
| 12 | 茨城県 守谷市 | 68,426 | 76,203 | ▲ +11.4% |
| 13 | 埼玉県 滑川町 | 19,682 | 21,904 | ▲ +11.3% |
| 14 | 沖縄県 八重瀬町 | 30,958 | 34,340 | ▲ +10.9% |
| 15 | 大阪府 大阪市西区 | 105,891 | 117,219 | ▲ +10.7% |
| 16 | 東京都 品川区 | 422,795 | 465,174 | ▲ +10.0% |
| 17 | 神奈川県 川崎市中原区 | 263,785 | 288,992 | ▲ +9.6% |
| 18 | 東京都 渋谷区 | 244,067 | 267,179 | ▲ +9.5% |
| 19 | 埼玉県 八潮市 | 93,412 | 102,076 | ▲ +9.3% |
| 20 | 福岡県 粕屋町 | 48,216 | 52,690 | ▲ +9.3% |
| 21 | 東京都 墨田区 | 272,190 | 297,077 | ▲ +9.1% |
| 22 | 沖縄県 与那原町 | 19,705 | 21,504 | ▲ +9.1% |
| 23 | 東京都 豊島区 | 302,098 | 329,403 | ▲ +9.0% |
| 24 | 神奈川県 横浜市西区 | 104,917 | 114,296 | ▲ +8.9% |
| 25 | 大阪府 大阪市北区 | 139,502 | 151,919 | ▲ +8.9% |
| 26 | 大阪府 大阪市中央区 | 103,779 | 113,063 | ▲ +8.9% |
| 27 | 東京都 稲城市 | 93,171 | 101,191 | ▲ +8.6% |
| 28 | 大阪府 大阪市福島区 | 79,397 | 86,178 | ▲ +8.5% |
| 29 | 福岡県 福津市 | 67,141 | 72,626 | ▲ +8.2% |
| 30 | 神奈川県 川崎市幸区 | 171,188 | 185,125 | ▲ +8.1% |
※2020年比で増加が見込まれる自治体は全国で107件。上位30件を表示。
なぜこれらの街は人口が増えるのか
人口が増える市区町村には、いくつかの共通したメカニズムがあります。第一に大都市への通勤利便性です。つくばエクスプレス沿線の千葉県流山市・印西市、 茨城県つくばみらい市などは、都心へのアクセスと比較的手頃な住宅価格を背景に、 子育て世代の流入が続いています。
第二に都心回帰です。東京都中央区・千代田区・港区・文京区などの都心区は、 タワーマンション供給を中心とした再開発で居住人口が増加。職住近接を求める若年・現役世代の 需要を取り込んでいます。
第三に子育て支援・移住政策です。沖縄県中城村のように、自然増(出生)と 社会増(移住)の双方が寄与する自治体もあります。ただし増加要因は自治体ごとに異なるため、 ランキング上位だからといって一律に同じ理由とは限りません。
「増える街」を見るときの注意点
人口増加は必ずしも「良いこと」だけを意味しません。急激な人口流入は、保育所・学校の不足、 地価・家賃の上昇、インフラ整備の遅れ、既存住民との摩擦といった成長の歪みを 生むこともあります。
また本記事の数値は社人研の推計値(令和5年推計)であり、確定値ではありません。 推計はコーホート要因法に基づき出生・死亡・移動の傾向を延長したもので、経済情勢や政策、 災害などの外部要因で実績は上下します。推計対象は2050年までで、それ以降は本サイトでも扱っていません。
増加率(%)は規模の小さな自治体ほど大きく振れやすい点にも注意してください。実数(人数)の 増加と合わせて確認することをおすすめします。各市区町村ページでは実数の推移グラフを掲載しています。
よくある質問
Q. 2050年でも人口が増える市区町村はいくつ?
A. 全国1916市区町村のうち、2020年比で2030年に増えるのは約188、 2050年でも増えるのは約107にとどまります。
Q. 人口が増える街の共通点は?
A. 東京都心区、つくばエクスプレス沿線などの都市近郊ベッドタウンが中心です。交通利便性・住宅供給・ 子育て支援・企業や大学の集積が主な増加要因です。
Q. データの出典は?
A. 2020年人口は総務省「国勢調査」、2030年・2050年の推計値は社人研「日本の地域別将来推計人口 (令和5年推計)」に基づきます。
関連ページ
出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」、 総務省統計局「国勢調査」。 このサービスは、政府統計の総合窓口(e-Stat)のAPI機能を使用していますが、サービスの内容は国によって保証されたものではありません。