能登半島地震後の人口 — 2025年国勢調査でみる奥能登と中能登
最終更新:2026-10-08 / 出典:総務省「令和7年国勢調査」・社人研「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
2024年1月1日の能登半島地震から1年9か月後に行われた2025年国勢調査で、奥能登4市町(輪島市・珠洲市・穴水町・能登町)の人口は45,319人でした。2020年の61,114人から-25.8%。珠洲市は-34.6%、輪島市は-28.3%です。 この記事では、能登半島の9市町について、調査結果を市町別に整理します。
能登半島9市町の人口(2020年・2025年)
減少率の大きい順に並べています。「推計人口」は、社人研が2020年国勢調査をもとに地震の前に推計していた2025年の人口です。
| 市区町村 | 2020年 | 2025年 | 増減率 | 推計人口(2025年) | 推計との差 | 65歳以上 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 石川県 珠洲市 | 12,929 | 8,459 | ▼ -34.6% | 11,273 | ▼ -25.0% | 50.6% |
| 石川県 輪島市 | 24,608 | 17,649 | ▼ -28.3% | 21,231 | ▼ -16.9% | 49.4% |
| 石川県 能登町 | 15,687 | 12,719 | ▼ -18.9% | 13,710 | ▼ -7.2% | 52.5% |
| 石川県 穴水町 | 7,890 | 6,492 | ▼ -17.7% | 7,104 | ▼ -8.6% | 52.6% |
| 石川県 志賀町 | 18,630 | 15,904 | ▼ -14.6% | 16,685 | ▼ -4.7% | 48.1% |
| 石川県 七尾市 | 50,300 | 44,191 | ▼ -12.1% | 46,220 | ▼ -4.4% | 41.6% |
| 石川県 宝達志水町 | 12,121 | 10,991 | ▼ -9.3% | 11,070 | ▼ -0.7% | 42.1% |
| 石川県 中能登町 | 16,540 | 15,240 | ▼ -7.9% | 15,232 | ▲ +0.1% | 38.9% |
| 石川県 羽咋市 | 20,407 | 18,828 | ▼ -7.7% | 18,499 | ▲ +1.8% | 42.0% |
奥能登・能登半島・石川県全体の比較
| 地域 | 2020年 | 2025年 | 増減率 | 推計との差 |
|---|---|---|---|---|
| 奥能登(4市町) | 61,114 | 45,319 | ▼ -25.8% | -15.0% |
| 能登半島(9市町) | 179,112 | 150,473 | ▼ -16.0% | -6.6% |
| 石川県のその他の市町 | 953,414 | 936,123 | ▼ -1.8% | — |
| 石川県全体 | 1,132,526 | 1,086,596 | ▼ -4.1% | — |
能登半島9市町の合計は-16.0%、それ以外の石川県の市町の合計は-1.8%でした。 県内のほかの市町に避難・転居した人は、移った先の人口に数えられています。
奥能登の人口は地震の前から減り続けていた
奥能登4市町の国勢調査人口は、1980年には117,787人でした。 2020年までの40年間でほぼ半分になっており、地震はその流れの中で起きました。2030年以降は地震前の推計値です。
| 年 | 奥能登4市町の人口 | 5年前からの増減率 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 1980年 | 117,787人 | — | 実績 |
| 1985年 | 113,036人 | -4.0% | 実績 |
| 1990年 | 104,676人 | -7.4% | 実績 |
| 1995年 | 96,356人 | -7.9% | 実績 |
| 2000年 | 89,323人 | -7.3% | 実績 |
| 2005年 | 83,214人 | -6.8% | 実績 |
| 2010年 | 75,458人 | -9.3% | 実績 |
| 2015年 | 68,195人 | -9.6% | 実績 |
| 2020年 | 61,114人 | -10.4% | 実績 |
| 2025年 | 45,319人 | -25.8% | 実績 |
| 2030年 | 46,882人 | — | 推計(地震前) |
| 2035年 | 40,881人 | -12.8% | 推計(地震前) |
| 2040年 | 35,273人 | -13.7% | 推計(地震前) |
| 2045年 | 30,184人 | -14.4% | 推計(地震前) |
| 2050年 | 25,739人 | -14.7% | 推計(地震前) |
2025年実績と2030年推計の間で数字が不連続になるのは、推計が2020年を基準にしているためです。
この数字を読むうえでの注意
国勢調査が数えるのは、調査時点でその場所にふだん住んでいる人です。住民票を残したまま地域の外で避難生活を続けている人は含まれません。 この記事の減少幅には、亡くなった方、転出した方に加えて、戻る意思を持ちながら一時的に離れている方も含まれています。
2030年以降の推計は地震の前に作られたもので、実績を踏まえた新しい推計はまだありません。 今後の人口は、住まいや仕事、インフラの復旧の進み方によって変わります。 最新の状況は奥能登のページと各市町のページで、データの更新にあわせて反映します。
よくある質問
Q. 能登半島地震の後、珠洲市と輪島市の人口はどうなりましたか?
A. 2025年国勢調査(2025年10月1日現在)の人口は、珠洲市が8,459人(2020年比-34.6%)、輪島市が17,649人(2020年比-28.3%)、能登町が12,719人(2020年比-18.9%)、穴水町が6,492人(2020年比-17.7%)です。奥能登4市町の合計は45,319人で、2020年の61,114人から-25.8%でした。
Q. 地震がなかった場合の推計と比べて、どのくらい少ないのですか?
A. 社人研は2020年国勢調査をもとに、奥能登4市町の2025年人口を合計53,318人と推計していました。実績の45,319人はこれを15.0%下回ります。この推計は地震の前に作られたもので、災害の影響は前提に含まれていません。
Q. 国勢調査の人口は、住民票の人口と同じですか?
A. 同じではありません。国勢調査は、調査時点でその場所にふだん住んでいる人を数えます。住民票を残したまま別の地域で避難生活を送っている人は、避難先の人口に含まれます。そのため、被災地では住民基本台帳の人口より国勢調査の人口が少なくなることがあります。
Q. 奥能登の2030年以降の推計は、地震を反映していますか?
A. 反映していません。本サイトに掲載している2030〜2050年の推計は、地震前の2020年国勢調査を基準にした社人研「令和5年推計」です。今後の人口は、復旧・復興の進み方や帰還の状況によって変わります。
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出典:総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」「国勢調査」(e-Stat)、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」。 2020年以前の人口は現在の市区町村の範囲に組み替えた値です。年齢構成は年齢不詳を除いて算出しています。 本記事は人口と年齢構成の統計から作成しており、転入・転出や出生・死亡の内訳に基づく分析ではありません。 このサービスは、政府統計の総合窓口(e-Stat)のAPI機能を使用していますが、サービスの内容は国によって保証されたものではありません。