人口減少シミュレーター

将来推計は当たったか — 2025年国勢調査で全国の市区町村を答え合わせ

最終更新:2026-10-08 / 出典:総務省「令和7年国勢調査」・社人研「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」

国立社会保障・人口問題研究所(社人研)は2023年、2020年国勢調査を出発点に、全国の市区町村の人口を2050年まで推計しました。 その最初の5年にあたる2025年について、国勢調査の確定値が出そろいました。 推計と実績を並べると、比較できる1,877市区町村のうち推計を上回ったのは667、下回ったのは1206。 合計では実績が推計を0.2%下回りました。

この記事の要点

  • 全体の人口: 実績122,552,978人、推計122,841,404人(差 -0.2%)
  • 推計との差(絶対値)の中央値は1.3%。±1%以内は43%、±3%以内は84%
  • 減ると推計されていたのに増えた自治体が66、増えると推計されていたのに減った自治体が64
  • 人口規模が小さいほど推計との差は大きい

減ると推計されていたのに増えた市区町村

2025年の推計人口が2020年より少なかったにもかかわらず、実績では2020年を上回った66市区町村のうち、 増加率の大きい順に上位20件です。

順位市区町村2020年2025年増減率推計人口(2025年)推計との差
1熊本県 西原村6,4266,826▲ +6.2%6,415▲ +6.4%
2愛知県 名古屋市中村区138,599145,753▲ +5.2%138,455▲ +5.3%
3大阪府 大阪市東成区84,90689,322▲ +5.2%84,510▲ +5.7%
4千葉県 千葉市美浜区148,944156,222▲ +4.9%148,312▲ +5.3%
5北海道 東川町8,3148,699▲ +4.6%8,213▲ +5.9%
6福岡県 筑前町29,59130,863▲ +4.3%29,564▲ +4.4%
7北海道 長万部町5,1095,305▲ +3.8%4,652▲ +14.0%
8北海道 共和町5,7725,980▲ +3.6%5,310▲ +12.6%
9島根県 海士町2,2672,347▲ +3.5%2,107▲ +11.4%
10沖縄県 金武町10,80611,139▲ +3.1%10,762▲ +3.5%
11長野県 南牧村3,2423,339▲ +3.0%3,061▲ +9.1%
12岐阜県 富加町5,6265,793▲ +3.0%5,443▲ +6.4%
13大阪府 大阪市東住吉区127,849131,439▲ +2.8%126,972▲ +3.5%
14神奈川県 川崎市幸区171,119175,700▲ +2.7%170,571▲ +3.0%
15大阪府 島本町30,92731,733▲ +2.6%30,879▲ +2.8%
16兵庫県 神戸市兵庫区109,144111,678▲ +2.3%108,028▲ +3.4%
17青森県 六ヶ所村10,36710,553▲ +1.8%9,856▲ +7.1%
18福岡県 福岡市早良区221,328225,002▲ +1.7%221,319▲ +1.7%
19岡山県 早島町12,36812,570▲ +1.6%12,274▲ +2.4%
20佐賀県 上峰町9,2869,438▲ +1.6%9,254▲ +2.0%

増えると推計されていたのに減った市区町村

逆に、増加が見込まれていながら2020年を下回った64市区町村のうち、減少率の大きい順に上位20件です。

順位市区町村2020年2025年増減率推計人口(2025年)推計との差
1宮城県 大衡村5,8495,419▼ -7.4%5,890▼ -8.0%
2愛知県 飛島村4,5754,386▼ -4.1%4,595▼ -4.5%
3長野県 軽井沢町19,18818,483▼ -3.7%19,600▼ -5.7%
4愛知県 大口町24,30523,524▼ -3.2%24,607▼ -4.4%
5愛知県 阿久比町28,38327,473▼ -3.2%28,679▼ -4.2%
6岡山県 岡山市中区149,232145,151▼ -2.7%149,426▼ -2.9%
7東京都 町田市431,079420,385▼ -2.5%431,122▼ -2.5%
8福岡県 新宮町32,92732,185▼ -2.3%33,743▼ -4.6%
9沖縄県 与那原町19,69519,259▼ -2.2%20,510▼ -6.1%
10東京都 渋谷区243,883238,826▼ -2.1%247,231▼ -3.4%
11福岡県 志免町46,37745,383▼ -2.1%47,347▼ -4.1%
12宮城県 大和町28,78628,237▼ -1.9%28,949▼ -2.5%
13愛知県 岡崎市384,654377,631▼ -1.8%385,347▼ -2.0%
14長崎県 佐々町13,91213,691▼ -1.6%13,925▼ -1.7%
15静岡県 袋井市87,86486,503▼ -1.5%87,913▼ -1.6%
16北海道 札幌市北区289,323285,318▼ -1.4%290,125▼ -1.7%
17埼玉県 白岡市52,21451,461▼ -1.4%52,451▼ -1.9%
18広島県 広島市安佐南区247,020243,729▼ -1.3%248,506▼ -1.9%
19広島県 広島市佐伯区139,563137,737▼ -1.3%139,942▼ -1.6%
20埼玉県 戸田市140,899139,232▼ -1.2%145,357▼ -4.2%

推計を最も上回った市区町村(人口1万人以上)

増えたかどうかではなく、推計に対してどれだけ多かったかで並べています。人口が減っていても、推計ほどは減らなかった自治体が入ります。

順位市区町村2020年2025年増減率推計人口(2025年)推計との差
1愛知県 名古屋市中区93,100107,571▲ +15.5%98,180▲ +9.6%
2大阪府 大阪市浪速区75,50487,346▲ +15.7%79,744▲ +9.5%
3青森県 六ヶ所村10,36710,553▲ +1.8%9,856▲ +7.1%
4大阪府 大阪市西成区106,111105,242▼ -0.8%99,503▲ +5.8%
5大阪府 大阪市東成区84,90689,322▲ +5.2%84,510▲ +5.7%
6宮城県 丸森町12,26210,991▼ -10.4%10,406▲ +5.6%
7千葉県 千葉市中央区211,736226,907▲ +7.2%215,052▲ +5.5%
8茨城県 つくば市241,656268,832▲ +11.2%255,190▲ +5.3%
9千葉県 千葉市美浜区148,944156,222▲ +4.9%148,312▲ +5.3%
10愛知県 名古屋市中村区138,599145,753▲ +5.2%138,455▲ +5.3%
11大阪府 大阪市生野区127,309128,396▲ +0.9%122,350▲ +4.9%
12熊本県 嘉島町9,54710,080▲ +5.6%9,636▲ +4.6%
13鹿児島県 西之表市14,70814,183▼ -3.6%13,571▲ +4.5%
14大阪府 交野市75,03375,576▲ +0.7%72,408▲ +4.4%
15福岡県 筑前町29,59130,863▲ +4.3%29,564▲ +4.4%
16茨城県 利根町15,34014,852▼ -3.2%14,233▲ +4.3%
17東京都 福生市56,41457,117▲ +1.2%54,836▲ +4.2%
18北海道 斜里町11,41810,671▼ -6.5%10,249▲ +4.1%
19東京都 荒川区217,475226,291▲ +4.1%217,571▲ +4.0%
20愛知県 名古屋市千種区165,245172,841▲ +4.6%166,426▲ +3.9%

推計を最も下回った市区町村(人口1万人以上)

上位には2024年1月の能登半島地震で被害を受けた石川県の市町が入ります。災害は推計の前提に含まれていません。 詳しくは能登半島地震後の人口にまとめています。

順位市区町村2020年2025年増減率推計人口(2025年)推計との差
1石川県 輪島市24,60817,649▼ -28.3%21,231▼ -16.9%
2石川県 能登町15,68712,719▼ -18.9%13,710▼ -7.2%
3和歌山県 有田市26,53823,024▼ -13.2%24,520▼ -6.1%
4沖縄県 与那原町19,69519,259▼ -2.2%20,510▼ -6.1%
5宮城県 蔵王町11,41810,037▼ -12.1%10,664▼ -5.9%
6長野県 軽井沢町19,18818,483▼ -3.7%19,600▼ -5.7%
7高知県 土佐清水市12,38810,378▼ -16.2%10,962▼ -5.3%
8東京都 千代田区66,68066,270▼ -0.6%69,781▼ -5.0%
9東京都 日の出町16,95816,078▼ -5.2%16,933▼ -5.0%
10北海道 根室市24,63621,241▼ -13.8%22,317▼ -4.8%
11石川県 志賀町18,63015,904▼ -14.6%16,685▼ -4.7%
12岩手県 大船渡市34,72830,565▼ -12.0%32,025▼ -4.6%
13福岡県 新宮町32,92732,185▼ -2.3%33,743▼ -4.6%
14千葉県 匝瑳市35,04031,092▼ -11.3%32,544▼ -4.5%
15福井県 小浜市28,99126,538▼ -8.5%27,802▼ -4.5%
16広島県 広島市安芸区77,10372,319▼ -6.2%75,723▼ -4.5%
17青森県 階上町13,49612,211▼ -9.5%12,769▼ -4.4%
18石川県 七尾市50,30044,191▼ -12.1%46,220▼ -4.4%
19愛知県 名古屋市港区143,715133,165▼ -7.3%139,351▼ -4.4%
20愛知県 大口町24,30523,524▼ -3.2%24,607▼ -4.4%

人口規模が小さいほど推計は外れやすい

2020年の人口規模別に、推計との差(絶対値)の中央値を出しました。数十人の転入・転出で率が大きく動く小さな自治体ほど、差が開きます。

2020年の人口市区町村数推計との差の中央値推計を上回った割合
1,000人未満32±4.3%47%
1,000〜4,999人251±2.3%32%
5,000〜9,999人238±2.3%26%
1万〜4.9万人687±1.1%35%
5万〜9.9万人270±0.9%36%
10万〜29.9万人328±1.0%38%
30万人以上71±0.9%41%

都道府県別の答え合わせ

市区町村の値を都道府県ごとに合計し、推計に対する差が大きい順に並べました。将来推計が公表されていない市町村(福島県の13市町村など)は含みません。

都道府県2025年(実績)2025年(推計)推計との差上回った市区町村
大阪府8,759,3128,676,202▲ +1.0%43 / 72
東京都14,236,62714,198,914▲ +0.3%26 / 62
沖縄県1,466,5481,462,068▲ +0.3%15 / 41
茨城県2,789,8562,783,092▲ +0.2%15 / 44
兵庫県5,317,7925,309,575▲ +0.2%21 / 49
長崎県1,232,0401,230,160▲ +0.2%12 / 21
福岡県5,077,7855,072,512▲ +0.1%27 / 72
千葉県6,257,2256,258,104→ 0.0%16 / 59
神奈川県9,193,9229,200,727▼ -0.1%24 / 58
愛知県7,448,0437,453,098▼ -0.1%28 / 69
大分県1,076,3531,077,540▼ -0.1%6 / 18
栃木県1,863,3291,866,733▼ -0.2%8 / 25
奈良県1,268,1811,272,109▼ -0.3%17 / 39
佐賀県780,675782,764▼ -0.3%8 / 20
熊本県1,677,3021,682,049▼ -0.3%16 / 49
埼玉県7,287,3257,316,411▼ -0.4%29 / 72
富山県982,147985,612▼ -0.4%4 / 15
山梨県779,276782,238▼ -0.4%12 / 27
山口県1,262,7701,268,247▼ -0.4%7 / 19
香川県906,828910,504▼ -0.4%3 / 17
鹿児島県1,511,7831,517,972▼ -0.4%15 / 43
北海道4,980,2725,007,066▼ -0.5%75 / 188
石川県1,086,5961,092,257▼ -0.5%7 / 19
滋賀県1,392,0081,398,980▼ -0.5%3 / 19
宮城県2,225,4142,238,723▼ -0.6%10 / 39
群馬県1,865,9341,877,873▼ -0.6%13 / 35
福井県728,588732,872▼ -0.6%5 / 17
岐阜県1,889,5761,901,307▼ -0.6%16 / 42
三重県1,693,2251,703,095▼ -0.6%7 / 29
徳島県674,790679,024▼ -0.6%9 / 24
愛媛県1,259,9071,267,317▼ -0.6%4 / 20
宮崎県1,017,6281,024,116▼ -0.6%9 / 26
秋田県881,470888,063▼ -0.7%7 / 25
京都府2,500,1732,518,390▼ -0.7%9 / 36
鳥取県523,073526,765▼ -0.7%3 / 19
新潟県2,067,1442,084,429▼ -0.8%8 / 37
広島県2,682,7862,703,897▼ -0.8%9 / 30
高知県642,836647,948▼ -0.8%12 / 34
長野県1,953,8661,973,948▼ -1.0%35 / 77
岩手県1,124,6521,138,160▼ -1.2%7 / 33
山形県992,2971,005,352▼ -1.3%7 / 35
静岡県3,465,6673,510,509▼ -1.3%3 / 37
和歌山県863,757875,458▼ -1.3%7 / 30
岡山県1,807,1601,832,201▼ -1.4%4 / 30
青森県1,139,4611,156,910▼ -1.5%10 / 40
福島県1,290,6921,310,503▼ -1.5%14 / 46
島根県628,887639,610▼ -1.7%4 / 19

この差をどう読むか

将来推計は予言ではなく、「直近の出生・死亡・移動の傾向が続いたら」という仮定の計算です。 仮定に含まれない出来事(災害、大規模な住宅供給、企業の進出や撤退、外国人住民の増減など)があれば、実績は推計から離れます。

本サイトの2030年以降の数値は、2020年を基準にした推計のままです。2025年に推計を上回った自治体では今後の推計値も低めに、 下回った自治体では高めに出ている可能性があります。各市区町村ページでは、2025年の実績と推計との差を個別に確認できます。

よくある質問

Q. 2025年国勢調査の人口は、社人研の将来推計と比べて多かったのですか、少なかったのですか?

A. 比較できる1,877市区町村の合計では、実績が122,552,978人、社人研が2020年時点で推計していた2025年人口が122,841,404人で、実績は推計を0.2%下回りました。市区町村別では、推計を上回ったのが667、下回ったのが1206です。

Q. 推計の誤差はどのくらいでしたか?

A. 推計と実績の差(絶対値)の中央値は1.3%です。差が±1%以内に収まった市区町村は799(43%)、±3%以内は1573(84%)でした。人口規模が小さい自治体ほど差が大きくなります。

Q. 減ると推計されていたのに増えた市区町村はありますか?

A. 66市区町村あります。2020年より減ると推計されていながら2025年国勢調査で増えていた自治体で、増加率が最も大きいのは熊本県西原村(+6.2%)です。逆に、増えると推計されていたのに減った自治体は64あります。

Q. 2030年以降の推計は、2025年の結果を反映していますか?

A. 反映していません。本サイトが掲載している2030〜2050年の推計は、2020年国勢調査を基準にした社人研「令和5年推計」です。2025年国勢調査を基準にした新しい推計が公表されるまでは、2025年の実績との差を踏まえて読む必要があります。

関連ページ

出典:総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」「国勢調査」(e-Stat)、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」。 2020年以前の人口は現在の市区町村の範囲に組み替えた値です。年齢構成は年齢不詳を除いて算出しています。 本記事は人口と年齢構成の統計から作成しており、転入・転出や出生・死亡の内訳に基づく分析ではありません。 このサービスは、政府統計の総合窓口(e-Stat)のAPI機能を使用していますが、サービスの内容は国によって保証されたものではありません。