人口減少シミュレーター

都心回帰の5年間 — 2025年国勢調査で人口が増えた区

最終更新:2026-10-08 / 出典:総務省「令和7年国勢調査」・社人研「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」

日本全体の人口が減るなかで、大都市の中心部には人が集まり続けています。 2025年国勢調査で、政令指定都市の行政区と東京23区(計191区)を比べると、大阪府大阪市浪速区は5年間で+15.7%。 10%以上増えた区が3ある一方、101区では人口が減りました。

人口が増えた区ランキング(上位25)

2020年と2025年の国勢調査を比べた増加率の順です。上位25区のうち24区は、社人研の推計も上回りました。 推計は直近の傾向を延長したものなので、それを超えたということは、中心部への集中が想定より強かったことを意味します。

順位市区町村2020年2025年増減率推計人口(2025年)推計との差15歳未満
1大阪府 大阪市浪速区75,50487,346▲ +15.7%79,744▲ +9.5%6.3%
2愛知県 名古屋市中区93,100107,571▲ +15.5%98,180▲ +9.6%6.2%
3大阪府 大阪市中央区103,726119,162▲ +14.9%115,685▲ +3.0%9.7%
4大阪府 大阪市西区105,862115,345▲ +9.0%111,774▲ +3.2%10.5%
5東京都 台東区211,444228,046▲ +7.9%221,041▲ +3.2%7.9%
6東京都 中央区169,179181,841▲ +7.5%180,892▲ +0.5%13.7%
7愛知県 名古屋市東区84,39290,548▲ +7.3%87,331▲ +3.7%11.5%
8千葉県 千葉市中央区211,736226,907▲ +7.2%215,052▲ +5.5%10.3%
9大阪府 大阪市北区139,376149,465▲ +7.2%149,087▲ +0.3%10.1%
10大阪府 大阪市天王寺区82,14887,701▲ +6.8%87,171▲ +0.6%14.1%
11埼玉県 さいたま市大宮区117,784125,285▲ +6.4%122,264▲ +2.5%12.3%
12大阪府 大阪市福島区79,32884,205▲ +6.1%82,063▲ +2.6%11.6%
13東京都 江東区524,310553,502▲ +5.6%547,596▲ +1.1%11.8%
14福岡県 福岡市東区322,503339,502▲ +5.3%330,259▲ +2.8%13.5%
15愛知県 名古屋市中村区138,599145,753▲ +5.2%138,455▲ +5.3%9.1%
16大阪府 大阪市東成区84,90689,322▲ +5.2%84,510▲ +5.7%9.4%
17福岡県 福岡市中央区205,501216,199▲ +5.2%211,979▲ +2.0%10.1%
18千葉県 千葉市美浜区148,944156,222▲ +4.9%148,312▲ +5.3%11.3%
19東京都 墨田区272,085285,038▲ +4.8%280,430▲ +1.6%9.3%
20福岡県 福岡市博多区252,034264,121▲ +4.8%257,240▲ +2.7%9.6%
21東京都 港区260,486272,478▲ +4.6%269,627▲ +1.1%13.1%
22愛知県 名古屋市千種区165,245172,841▲ +4.6%166,426▲ +3.9%10.7%
23東京都 文京区240,069249,800▲ +4.1%250,756▼ -0.4%12.2%
24東京都 荒川区217,475226,291▲ +4.1%217,571▲ +4.0%10.2%
25東京都 北区355,213367,827▲ +3.6%355,639▲ +3.4%10.0%

「15歳未満」は2025年の年少人口の割合です。上位25区のうち19区は、2020年の全国平均(11.9%)を下回ります。

都市別にみた区の増減

区の人口を都市ごとに合計し、増加率の高い順に並べました。「増加した区」は、その都市の区のうち2020年より増えた数です。

都市2025年5年間の増減率増加した区最も増えた区
福岡県 福岡市1,662,793▲ +3.1%7 / 7福岡市東区(+5.3%)
東京23区9,944,109▲ +2.2%20 / 23台東区(+7.9%)
千葉県 千葉市994,846▲ +2.0%3 / 6千葉市中央区(+7.2%)
大阪府 大阪市2,805,371▲ +1.9%16 / 24大阪市浪速区(+15.7%)
埼玉県 さいたま市1,344,865▲ +1.6%8 / 10さいたま市大宮区(+6.4%)
神奈川県 川崎市1,559,571▲ +1.4%6 / 7川崎市多摩区(+3.2%)
愛知県 名古屋市2,345,186▲ +0.6%8 / 16名古屋市中区(+15.5%)
宮城県 仙台市1,096,146▼ -0.1%3 / 5仙台市青葉区(+1.4%)
北海道 札幌市1,961,996▼ -0.6%3 / 10札幌市中央区(+2.8%)
神奈川県 横浜市3,750,952▼ -0.7%6 / 18横浜市西区(+3.1%)
神奈川県 相模原市718,908▼ -0.9%1 / 3相模原市南区(+0.2%)
熊本県 熊本市730,882▼ -1.1%1 / 5熊本市南区(+0.7%)
兵庫県 神戸市1,494,997▼ -2.0%3 / 9神戸市中央区(+3.0%)
京都府 京都市1,430,062▼ -2.3%3 / 11京都市下京区(+2.0%)
岡山県 岡山市707,387▼ -2.4%0 / 4岡山市北区(-1.1%)
広島県 広島市1,171,915▼ -2.4%1 / 8広島市中区(+1.0%)
大阪府 堺市802,648▼ -2.8%1 / 7堺市堺区(+0.8%)
新潟県 新潟市759,139▼ -3.8%0 / 8新潟市中央区(-1.7%)
福岡県 北九州市903,592▼ -3.8%0 / 7北九州市小倉北区(-1.9%)
静岡県 静岡市658,781▼ -5.0%0 / 3静岡市駿河区(-3.8%)

2024年に区を再編した浜松市は、2020年と比較できる区別の値がないため含みません。

同じ大都市でも減った区

大都市の区がすべて増えているわけではありません。減少率の大きい順に15区を挙げます。「65歳以上」は2025年の高齢化率です。

順位市区町村2020年2025年増減率推計人口(2025年)推計との差65歳以上
1大阪府 堺市南区138,464127,674▼ -7.8%127,556▲ +0.1%36.5%
2新潟県 新潟市西蒲区54,54650,368▼ -7.7%50,364→ 0.0%37.9%
3愛知県 名古屋市港区143,715133,165▼ -7.3%139,351▼ -4.4%29.6%
4福岡県 北九州市門司区93,84287,263▼ -7.0%87,119▲ +0.2%38.5%
5静岡県 静岡市清水区231,066215,936▼ -6.5%220,872▼ -2.2%34.0%
6広島県 広島市安佐北区138,979130,188▼ -6.3%132,525▼ -1.8%36.9%
7広島県 広島市安芸区77,10372,319▼ -6.2%75,723▼ -4.5%28.7%
8福岡県 北九州市戸畑区57,49454,025▼ -6.0%54,284▼ -0.5%33.5%
9福岡県 北九州市八幡東区64,79260,918▼ -6.0%61,218▼ -0.5%36.3%
10新潟県 新潟市南区43,43741,140▼ -5.3%41,311▼ -0.4%34.4%
11新潟県 新潟市東区134,446127,601▼ -5.1%127,978▼ -0.3%30.4%
12京都府 京都市山科区135,101128,186▼ -5.1%132,385▼ -3.2%32.2%
13大阪府 大阪市平野区192,152182,480▼ -5.0%181,793▲ +0.4%29.0%
14福岡県 北九州市若松区80,53376,481▼ -5.0%77,332▼ -1.1%34.1%
15岡山県 岡山市東区93,10888,572▼ -4.9%90,396▼ -2.0%32.7%

数字から言えること、言えないこと

国勢調査の人口は、その区に住んでいる人の数です。増加の内訳(転入が多いのか、出生が多いのか、外国人住民が増えたのか)は、 この記事で使っている統計からは分かりません。増加率上位の区に年少人口の割合が低い区が多いことは、 子育て世帯以外の層が増加の中心である可能性を示しますが、断定はできません。

また、区の人口は大規模なマンションの完成で数千人単位で動きます。5年間の伸びがそのまま今後も続くとは限りません。

よくある質問

Q. 2020年から2025年にかけて、最も人口が増えた区はどこですか?

A. 政令指定都市の行政区と東京23区の中では、大阪府大阪市浪速区が+15.7%(75,504人→87,346人)で最大です。5年間で10%以上増えた区は3あります。

Q. 政令指定都市の区と東京23区のうち、人口が増えた区はいくつありますか?

A. 対象191区のうち、2020年より増えたのは90区、減ったのは101区です。同じ市の中でも、中心部の区が増え、周辺の区が減る傾向が見られます。

Q. 東京23区の人口は増えましたか?

A. 東京23区の合計は2025年国勢調査で9,944,109人で、2020年から+2.2%でした。23区のうち20区で増加しています。

関連ページ

出典:総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」「国勢調査」(e-Stat)、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」。 2020年以前の人口は現在の市区町村の範囲に組み替えた値です。年齢構成は年齢不詳を除いて算出しています。 本記事は人口と年齢構成の統計から作成しており、転入・転出や出生・死亡の内訳に基づく分析ではありません。 このサービスは、政府統計の総合窓口(e-Stat)のAPI機能を使用していますが、サービスの内容は国によって保証されたものではありません。