人口減少シミュレーター

10万人都市の急減 — 2025年国勢調査で人口減少率が大きかった市

最終更新:2026-10-08 / 出典:総務省「令和7年国勢調査」・社人研「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」

人口減少は小さな町村だけの話ではありません。2020年に人口10万人以上だった261市のうち、 2025年国勢調査で人口が減ったのは212市。広島県呉市は5年間で-10.7%と、1割前後を失いました。 10万人・20万人といった節目を割り込んだ市も12あります。

人口減少率が大きかった市(2020年に10万人以上・上位30)

「65歳以上」は2025年の高齢化率、「1980年以降のピーク」は国勢調査人口が最大だった年とその人口です (現在の市域に組み替えた値。1980年がピークの市は、それ以前にピークを迎えていた可能性があります)。

順位市区町村2020年2025年増減率推計人口(2025年)推計との差65歳以上1980年以降のピーク
1広島県 呉市214,592191,584▼ -10.7%195,194▼ -1.8%37.7%1980年 302,766
2北海道 小樽市111,299100,269▼ -9.9%101,222▼ -0.9%42.3%1980年 180,728
3茨城県 日立市174,508158,681▼ -9.1%160,753▼ -1.3%35.0%1985年 218,111
4岩手県 一関市111,932101,810▼ -9.0%101,167▲ +0.6%40.3%1980年 147,465
5群馬県 桐生市106,44597,127▼ -8.8%97,073▲ +0.1%38.6%1980年 147,744
6福岡県 大牟田市111,281101,874▼ -8.5%104,141▼ -2.2%39.6%1980年 163,000
7北海道 釧路市165,077151,171▼ -8.4%152,475▼ -0.9%36.7%1980年 227,234
8宮城県 石巻市140,151128,420▼ -8.4%131,404▼ -2.3%36.2%1985年 186,587
9広島県 尾道市131,170120,215▼ -8.4%123,948▼ -3.0%38.1%1980年 180,901
10北海道 函館市251,084230,309▼ -8.3%232,771▼ -1.1%37.9%1980年 345,165
11青森県 八戸市223,415205,130▼ -8.2%213,173▼ -3.8%33.9%1995年 249,358
12山形県 酒田市100,27392,053▼ -8.2%93,675▼ -1.7%38.4%1980年 125,622
13岩手県 奥州市112,937103,802▼ -8.1%105,442▼ -1.6%38.0%1995年 133,228
14福島県 いわき市332,931306,165▼ -8.0%——33.9%1995年 360,598
15山形県 鶴岡市122,347113,051▼ -7.6%114,566▼ -1.3%37.5%1980年 153,330
16青森県 弘前市168,466155,880▼ -7.5%157,226▼ -0.9%34.9%1995年 194,197
17山口県 岩国市129,125119,466▼ -7.5%121,264▼ -1.5%37.6%1980年 163,692
18宮崎県 延岡市118,394109,504▼ -7.5%110,251▼ -0.7%36.4%1980年 154,881
19北海道 旭川市329,306305,430▼ -7.3%313,406▼ -2.5%36.8%1985年 363,631
20福島県 会津若松市117,376108,941▼ -7.2%109,725▼ -0.7%33.9%1995年 137,065
21長崎県 佐世保市243,223225,977▼ -7.1%226,237▼ -0.1%33.9%1980年 288,231
22青森県 青森市275,192255,953▼ -7.0%260,035▼ -1.6%34.5%2000年 318,732
23静岡県 富士宮市128,105119,089▼ -7.0%122,437▼ -2.7%33.1%2010年 132,001
24宮城県 大崎市127,330118,528▼ -6.9%119,096▼ -0.5%33.3%2000年 139,313
25大阪府 河内長野市101,69294,761▼ -6.8%94,817▼ -0.1%38.8%2000年 121,008
26山口県 下関市255,051237,611▼ -6.8%237,719→ 0.0%37.2%1980年 325,478
27大阪府 門真市119,764111,722▼ -6.7%113,782▼ -1.8%30.3%1990年 142,297
28愛媛県 今治市151,672141,567▼ -6.7%143,106▼ -1.1%36.9%1980年 197,818
29長崎県 長崎市409,118382,393▼ -6.5%381,884▲ +0.1%35.3%1985年 505,566
30長野県 上田市154,055144,202▼ -6.4%149,188▼ -3.3%32.9%2000年 166,568

節目の人口を割り込んだ市

2020年には上回っていた節目の人口を、2025年に下回った市です。20万人は中核市の指定要件、50万人は政令指定都市の法律上の要件にあたります (指定後に下回っても、ただちに指定が取り消されるわけではありません)。

50万人を下回った市(1市)

市区町村2020年2025年増減率推計人口(2025年)推計との差
愛媛県 松山市511,192497,067▼ -2.8%498,626▼ -0.3%

30万人を下回った市(2市)

市区町村2020年2025年増減率推計人口(2025年)推計との差
福岡県 久留米市303,316296,599▼ -2.2%299,292▼ -0.9%
秋田県 秋田市307,672293,351▼ -4.7%295,501▼ -0.7%

20万人を下回った市(2市)

市区町村2020年2025年増減率推計人口(2025年)推計との差
島根県 松江市203,616193,397▼ -5.0%199,082▼ -2.9%
広島県 呉市214,592191,584▼ -10.7%195,194▼ -1.8%

10万人を下回った市(7市)

市区町村2020年2025年増減率推計人口(2025年)推計との差
埼玉県 坂戸市100,27599,273▼ -1.0%98,595▲ +0.7%
愛媛県 西条市104,79198,596▼ -5.9%100,467▼ -1.9%
群馬県 桐生市106,44597,127▼ -8.8%97,073▲ +0.1%
鹿児島県 鹿屋市101,09696,025▼ -5.0%96,269▼ -0.3%
茨城県 筑西市100,75394,761▼ -5.9%95,963▼ -1.3%
大阪府 河内長野市101,69294,761▼ -6.8%94,817▼ -0.1%
山形県 酒田市100,27392,053▼ -8.2%93,675▼ -1.7%

10万人割れが近い市

2025年の人口が10万人台前半(10万5千人未満)で、この5年間に減少した市です。

市区町村2020年2025年増減率推計人口(2025年)推計との差
北海道 小樽市111,299100,269▼ -9.9%101,222▼ -0.9%
神奈川県 伊勢原市101,780100,352▼ -1.4%100,509▼ -0.2%
岐阜県 多治見市106,732101,453▼ -4.9%100,822▲ +0.6%
岩手県 一関市111,932101,810▼ -9.0%101,167▲ +0.6%
福岡県 大牟田市111,281101,874▼ -8.5%104,141▼ -2.2%
静岡県 三島市107,783103,044▼ -4.4%103,034→ 0.0%
大阪府 富田林市108,699103,251▼ -5.0%102,630▲ +0.6%
茨城県 取手市104,524103,381▼ -1.1%101,460▲ +1.9%
石川県 小松市106,216103,497▼ -2.6%103,678▼ -0.2%
岩手県 奥州市112,937103,802▼ -8.1%105,442▼ -1.6%
大阪府 羽曳野市108,736104,096▼ -4.3%103,494▲ +0.6%
大阪府 池田市104,993104,132▼ -0.8%104,319▼ -0.2%

なぜ減ったのかは、この数字だけでは分からない

上位30市の高齢化率の中央値は36.8%で、対象261市全体(29.9%)より高く、29市では人口のピークが2000年以前にあります。高齢層が厚い地域では、 転出がなくても死亡数が出生数を上回る「自然減」が続きます。

一方で、工場の閉鎖や事業所の再編といった個別の事情が、若い世代の転出を通じて減少を速めている市もあるはずです。 ただし、この記事で使っているのは人口と年齢構成の統計だけで、転入・転出の内訳は含みません。 各市のページでは、年齢構成と全国平均の差から読み取れることを自然減・社会減の解説とあわせて示しています。

よくある質問

Q. 人口10万人以上の市で、2025年国勢調査までの5年間に最も人口が減ったのはどこですか?

A. 2020年に人口10万人以上だった261市のうち、減少率が最も大きいのは広島県呉市の-10.7%(214,592人→191,584人)です。5%以上減った市は51あります。

Q. 2025年国勢調査で人口10万人を割り込んだ市はありますか?

A. 2020年に10万人以上で2025年に10万人を下回ったのは7市です(坂戸市99,273人、西条市98,596人、桐生市97,127人、鹿屋市96,025人、筑西市94,761人、河内長野市94,761人、酒田市92,053人)。

Q. 人口が大きく減った市に共通する特徴はありますか?

A. 減少率上位30市の高齢化率(2025年)の中央値は36.8%で、対象261市全体の29.9%を上回ります。また30市のうち29市は、国勢調査人口のピークが2000年以前にあり(うち15市は1980年かそれ以前)、長期にわたって減少が続いています。個別の産業や雇用の事情は、この記事の統計からは分かりません。

関連ページ

出典:総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計」「国勢調査」(e-Stat)、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」。 2020年以前の人口は現在の市区町村の範囲に組み替えた値です。年齢構成は年齢不詳を除いて算出しています。 本記事は人口と年齢構成の統計から作成しており、転入・転出や出生・死亡の内訳に基づく分析ではありません。 このサービスは、政府統計の総合窓口(e-Stat)のAPI機能を使用していますが、サービスの内容は国によって保証されたものではありません。